まずは、もつ鍋とはどのような料理なのかを簡単におさらいしましょう。

もつ鍋は福岡県の郷土料理

もつ鍋は、牛や豚の腸＝もつ（ホルモン）を使った、福岡県発祥の伝統的な鍋料理のひとつです。もつ鍋のルーツには諸説ありますが、福岡県内の炭鉱夫たちが好んで食べていた「野菜ともつを一緒に煮込んだ料理」がベースになったとされています。

そんなもつ鍋が全国に知られるようになったのは、1990年代の前半。博多風もつ鍋のお店が東京にオープンしたのをきっかけに人気が広がり、福岡・博多の郷土料理として知られるようになりました。

2000年代には、コラーゲンを多く含むもつをヘルシーな野菜と一緒に食べられると女性からの人気も集め、男女問わず親しまれる鍋料理として定着しました。

もつ鍋の発祥や歴史については、以下の記事でも詳しく解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

関連記事：「もつ鍋」の発祥と歴史＞福岡生まれの「もつ鍋」はこうして全国に広まった！

もつ鍋の具材と楽しみ方

もつ鍋には、牛もつに加えて、キャベツ、ニラ、ごぼう、にんにく、唐辛子、豆腐などの具材を加えるのが一般的です。作り方は、これらの具材を醤油、味噌、塩味、などのスープに入れて、しばし煮込むだけ。ぷるんとした食感やクリーミーな味わいがたまらないもつと、旨みをしっかり吸い込んだ野菜、豆腐が一緒に楽しめます。

〆は、うどんを入れたり、ご飯を入れたり、さまざまなバリエーションがありますが、モチモチ食感のちゃんぽん麺を入れるのがスタンダード。少し太めのちゃんぽん麺は、汁を吸っても伸びにくく、最後の最後まで美味しく食べられます。

もつ鍋の具材や楽しみ方に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。季節の野菜を使ったアレンジ方法も紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

関連記事：もつ鍋におすすめの野菜は？定番から季節の野菜を楽しむアレンジまで◎

【下処理なしで誰でも簡単！やまやの本格「博多もつ鍋」セット】

自宅で美味しいもつ鍋が食べたい！という方には、もつ鍋専門店「博多もつ鍋やまや」の味を自宅で楽しめる、やまやの本格「博多もつ鍋」セットがおすすめです！以下の記事で本商品の魅力についても詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

関連記事：福岡・博多名物「もつ鍋」の魅力をたっぷりご紹介！名店の味をお取り寄せして楽しんで

もつ鍋とお酒を合わせるときに覚えておきたいのが「ペアリング」という方法です。ペアリングとは、相性の良いお酒と料理を組み合わせる技術のことで、覚えておくとお酒と料理を合わせるのに役立ちます。ここでは、初心者でもチャレンジしやすい、3つのペアリング方法についてご紹介します。

1. お酒と食事の色を合わせる

トマトの煮込みに赤ワイン、白身魚に白ワインなど、食べ物の色に合わせてお酒を合わせる方法です。単純な方法ですが、「淡い色の料理はあっさりした味が多く、薄い色の熟成度が低いお酒と合う」「濃い色の料理は濃厚な味が多く、熟成が進んだ渋みのあるお酒と合う」といった法則があり、意外と簡単に相性の良いペアリングができます。

もつ鍋の場合、醤油スープは琥珀色や茶色のウイスキー、熟成が進んだ日本酒や焼酎、味噌スープは、赤ワインや黒ビールなどの濃い色のお酒を合わせましょう。

2. お酒と材料や味わいを合わせる

味わいや香り、材料など、似たもの同士を合わせるペアリングの方法です。ドライフルーツと白ワイン、ウニや白子には、コクのある日本酒など、料理の味の濃さ、酸味や甘味の強弱などに合わせてお酒を選ぶことで、お酒と料理の双方の味わいを違和感なく味わうことができます。

もつ鍋は、味がしっかりしていて、にんにくやニラの強い風味もあるので、それに負けないよう、風味が強く辛口の焼酎などを合わせるのがよいでしょう。また、甘くクリーミーなもつの味わいに合わせて、日本酒やマッコリなどを合わせてもよいかもしれません。

3. お酒と食事の味わいを対比させる

異なる味わいや風味のもの同士を合わせて、食材・料理を対比させる方法です。辛味×甘味など、異なるものを合わせることで味わいが穏やかになる他、食材が本来持っている魅力を強調することもできます。例えば、スイカに塩をかけて甘みを引き立てるといった方法が有名ですね。

もつ鍋の場合は、さっぱりとした焼酎や白ワインを合わせて、脂の重さを中和するといった方法が考えられます。または、苦味のあるビールや辛口の焼酎と合わせて、もつ鍋の味わいに飽きないように、口の中を都度リセットするという方法もあるでしょう。

具材やスープで味わいが変わるもつ鍋は、さまざまなお酒との相性を楽しめる料理です。今回ご紹介したのは無数にあるペアリングのほんの一部なので、ぜひこれらの方法で自分に合ったもつ鍋とお酒のペアリングを探してみてください。お酒と料理の相性を考えることで、もつ鍋をさらに楽しむことができるでしょう。

多種多様な九州の食文化を発信する「博多の味 やまや」は、自社酒蔵「やまや蒸留所」でさまざまなお酒をつくっています。もつ鍋はもちろん、さまざまな料理と相性抜群のお酒も取り揃えているので、ぜひチェックしてみてください。ここでは、もつ鍋におすすめのお酒9選をご紹介します。

1. 本格焼酎 逢初 720ml

芋焼酎の香りを優しく残し、素材の甘み、すっきりとした後味を感じられる本格焼酎です。芋焼酎とは思えないほどすっきりとした口あたりで、上品で深みのある芳醇さとやわらかな旨みが楽しめます。芋焼酎が苦手という若者や女性でも飲みやすく、ロックや水割り、ソーダ割りがおすすめです。

◎2023年 インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2023にて「金賞」
◎2023年 インターナショナルワイン＆スピリッツコンペティション(IWSC)にて「銅賞」
◎2023年 東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション(TWSC)にて「金賞」
◎2024年 クラ・マスター（Kura Master）にて「プラチナ賞」

2. 黒麹ゴールド仕込み正春720ml

黒麹の中でも特に生産量が少なく希少価値のある「黒麹ゴールド」、宮崎の名水、清水兼（きよみずがね）の軟水を使用した芋焼酎です。飲み口は優しく、芋本来の甘みと高い香りや深いコクと味わいの余韻を楽しむことができます。ロックやお湯割りがおすすめです。

◎2024年 インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2024にて「ダブルゴールド賞」
◎2024年 インターナショナルワイン＆スピリッツコンペティション(IWSC)にて「銀賞」
◎2024年 クラ・マスター（Kura Master）にて「金賞」
◎2024年 東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション(TWSC)にて「銀賞」

3 11年樫樽貯蔵甕仕込 梅酒720ml

11年かけて樫樽で熟成した芋焼酎を原酒に、香り高い和歌山県産南高梅を漬け込んだ数量限定のプレミアムな名酒です。年月をかけた古酒でしか味わえない独特の甘みに加え、上品な樫樽の香りと豊かなコクが楽しめます。

4. 樫樽11年貯蔵古酒正春720ml

11年以上の年月をかけて樫樽貯蔵した、まるでウイスキーのような味わいのプレミアムな古酒です。低温蒸留による華やかな香りとクリアで優しい口当たりが特徴で、普段あまり焼酎に馴染みのない方にも飲みやすいと評判。高級感溢れる重厚な専用箱入りで、贈答品に最適です。

5. 2006 本格焼酎甕貯蔵 720ml

2006年に製造・蒸留した原酒を甕壺に貯蔵し、大切に長期貯蔵した古酒です。宮崎の名水、清水兼（きよみずがね）の軟水、マイルドで爽やかな飲み口を生み出す白麹、芋焼酎に理想的なサツマイモ「黄金千貫」で作られた焼酎を18年以上の歳月をかけて熟成させました。「まろやかな味わい」と「円熟した香り」を堪能できます。

1. CRAZY OCTOPUS(クレイジーオクトパス)

刺激的な辛さがクセになる、唐辛子を使用した芋焼酎。「築地銀だこ」と「やまや蒸留所」がタッグを組み、「ソースに合うお酒」をコンセプトに開発しました。たこ焼きなどのソースをかける料理と一緒にぜひ味わってみてください。

2. eau-de-vie de fraise（あまおうスピリッツ）

2023年インターナショナルワイン＆スピリッツコンペティション(IWSC)にて「銅賞」を受賞。福岡県産の苺「あまおう」を原材料の全体の25％も贅沢に使用し、独自製法で約1年間じっくりと熟成させた蒸留酒です。
香料やフレーバーを一切使っておらず、あまおうそのものの高貴な香りを楽しめます。
※甘みはありません。

3. ジャパニーズ クラフト ジン マサハル

宮崎県三納村のミネラルを含んだ良質な地下水に、ジンにかかせない「ジュニパーベリー」や宮崎県特産柑橘の「柚子」と「へべす」を一定期間漬け込んでつくられたクラフトジンです。シンプルな味と飲みやすさが魅力で、食中・食後・カクテルベースなど、シーン問わずに楽しむことができます。

◎2023年 東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション(TWSC)にて「銀賞」
◎2024年 インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2024にて「銀賞」
◎2024年 インターナショナルワイン＆スピリッツコンペティション(IWSC)にて「銀賞」

4. やまやにゃんシリーズ

やまやにゃんシリーズは、九州各地の果物を使用したリキュールのシリーズです。

やまやにゃんゆずにゃん8度(柚子)500ml/100ml

宮崎県西都市東米良産の柚子を皮ごと贅沢に使用。柚子のフレッシュな香りと爽やかな酸味、甘みを楽しめるリキュールです。ストレートでもロックでもお好みの飲み方で楽しめます。ネコがデザインされたかわいいパッケージで、お土産にもぴったりです。

やまやにゃんなつにゃん14度(日向夏)500ml/100ml

宮崎県原産の柑橘、日向夏の果汁をふんだんに使用。日向夏独特のほのかな苦味と甘酸っぱい味わいで、スッキリと爽やかな後味が特徴です。お酒が苦手な方にも飲みやすいリキュールで、オンザロックやソーダ割りなど、お好みの飲み方で楽しめます。ネコがデザインされたかわいいパッケージで、お土産にもぴったりです。

やまやにゃんすいぽてにゃん14度(紫芋)500ml

宮崎県産の紫芋果汁と柔らかな味わいの芋焼酎をブレンド。甘味料を使わず、紫芋の甘さのみで仕上げた濃厚な焼き芋風味が魅力。牛乳割りやロック、バニラアイスにかけるなど、スイーツとしても楽しめるリキュールです。

やまやにゃんうめにゃん14度(梅)500ml

宮崎県産の南高梅を贅沢に使用した、とろりと濃厚な梅のリキュール。梅の優しい甘さとフルーティな味わいが楽しめます。ストレートやロック、ソーダ割りでも美味しくいただけます。お酒が苦手な方にも飲みやすいリキュールです。

やまやにゃんいちごにゃん14度(あまおう)500ml

福岡県朝倉市にある、やまやの自社農園で育てた「完熟あまおう」を贅沢に使用したリキュールです。
あまおう本来の高貴な香りや風味が楽しめます。ネコがデザインされたかわいいパッケージで、お土産にもぴったりです。

この他にも「やまや蒸留所」では、九州の魅力を味わえる多種多様なお酒をつくっています。興味がある方は、ぜひこちらからご確認ください。

福岡・博多を代表する郷土料理もつ鍋は、そのまま食べるのはもちろん、お酒のおともにもぴったりな料理です。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひお好みのペアリングでもつ鍋とお酒をお楽しみください。